泌尿器科

お一人で悩まずに、「対話」からはじめる泌尿器科診療は、全身の健康を支える、トータル医療です

お一人で悩まずに、「対話」からはじめる泌尿器科診療
——全身の健康を支える、トータル医療

泌尿器科は、決して特別な場所ではありません。
当院は泌尿器科・内科・皮膚科を備えた「体の相談窓口」として、尿の悩みも日常の体調の変化と同じように、気兼ねなくお話しいただける場所でありたいと願っています。
専門的な診察はもちろん、全身の健康状態をふまえた丁寧なサポートを心がけています。
院内はプライバシーに配慮した明るく開放的な空間ですので、女性の方や初めての方も安心してお越しください。
PSA検診やED、性感染症のご相談など、あらゆるお困りごとに真摯に向き合います。

こんな症状はありませんか?

尿線低下(おしっこの勢いが弱い)、排尿遅延(おしっこが出るまでに時間がかかる)、腹圧排尿(おしっこの出はじめからお腹に力をいれる)などの症状です。前立腺肥大症に特徴的です。

おしっこに行く回数が多すぎることです。朝起きてから寝るまでの排尿回数が8回以上を昼間頻尿といいます。

おしっこが十分たまってないのに、「突然起こるがまんできないような強い尿意」のことです。過活動膀胱に必発です。

夜中に一回以上おしっこのために眼が覚めることを夜間頻尿といいます。過活動膀胱に通常伴う症状です。

おしっこを出し切るときに尿の勢いがなくなり、尿がポタポタと落ちることです。前立腺肥大症に特徴的です。

赤ワイン、またはコカ・コーラの様な色のおしっこが出たら必ず泌尿器科を受診してください。
膀胱腫瘍は痛みのない血尿が必ず出ます。

おしっこに血が混じることです。
健康診断などで尿潜血陽性を指摘されたら、膀胱炎などの感染症、尿路結石、尿路腫瘍などが考えられますので専門医への受診をお勧めします。

血液中の前立腺特異抗原(PSA)を測定することにより前立腺がんの早期発見が可能です。
ただし、前立腺肥大症、前立腺炎などでもPSAの値は変化します。PSA検診で異常があれば気軽に当科にご相談下さい。
射精後や長時間ロードバイクに乗った後など、前立腺に刺激が加わるとPSAが上昇することもありPSA値の読み方には注意が必要です。

その他あらゆる尿路・生殖器の悩み
当科では頻尿、排尿障害、尿路感染症、夜尿症、尿路結石、膀胱がんなどほぼすべての泌尿器疾患にお応えしています。
ただし、包茎手術、パイプカット、LOH症候群の治療は行っておりません。

EDとは勃起不全のことです。詳細はこちら

性行為感染症の主な疾患は、クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、肝炎ウイルス(B型、C型)、エイズウイルスなどです。
性病が心配な方は悩まずにぜひ当科を受診してください。

射精された精液中に血液が混じる状態です。前立腺炎に認められますが、多くは原因不明です。心配な方は気軽に当科に相談してください。

診療内容

おしっこに血が混じることです。
健康診断などで尿潜血陽性を指摘されたら、膀胱炎などの感染症、尿路結石、尿路腫瘍などが考えられますので専門医への受診をお勧めします。

尿は血液が腎臓で濾過されて作られます.血液を濾過する腎臓そのものに異常がある場合に尿に蛋白が混じります。原因として腎炎などの腎臓内科的疾患が考えられます。

尿路結石症とは、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石が出来ることにより、血尿、わき腹の痛みなどを引き起こす疾患です。
結石は尿中のカルシウムやシュウ酸、りん酸、尿酸などが固まって出来ますが、その明らかな原因は不明です。

性感染症とは、性行為によって伝播するすべての感染症のことです。
淋菌、クラミジア、梅毒、エイズウイルス、肝炎ウイルス(B型、C型)、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、マイコプラズマなどがその代表です。
性感染症は歴史と共に始まり、今日まで、そして将来も絶えることなく続くと思われます。
パートナーを特定することなどで性感染症にかからない行動をとることが大切です。

精巣捻転症は、睾丸が何らかの原因でねじれ、睾丸への血流が十分でなくなり、急激な睾丸の強い痛みを伴う病気です。発症5~6時間以内なら手術で回復可能ですが、時間の経過とともに回復が不可能になりますので、睾丸の急な痛みがでたら迷わず医療機関を受診してください。頻度は青少年に多くみられます。時に、明らかな睾丸痛というより下腹部の痛みや気持ち悪さなどの虫垂炎症状で受診されることもあり注意が必要です。

男性に多い疾患

症状

  • 夜、何度もトイレに起きてよく眠れない
  • 仕事中や会議中にすぐトイレに行きたくなる
  • 急にトイレに行きたくなり、間に合わないかもとヒヤヒヤする
  • トイレが気になって旅行を楽しめない
  • 長時間の外出を避けている
 

前立腺は、男性のみにある生殖器で、解剖学的には膀胱の出口を取り囲むようにあります。(図1)
精液の一部の液を分泌し、その正確な役割はよく分かっていませんが、生殖機能として精子の働きを活発にすると言われています。
前立腺は思春期を境に急激に大きさを増して約20グラムに達し、45歳ぐらいまではほぼ横ばいの状態が続きます。その後、肥大の場合60歳代になるまで急激に大きくなります。(図2)
前立腺肥大症の症状は、前立腺が尿道を圧迫することにより「尿が出にくい」という排尿障害と、「トイレが近い」という畜尿障害をあわせもっています。
 

(図1)

 

(図2)

前立腺肥大症と前立腺癌は発生部位が異なる違う病気です。
前立腺肥大症は前立腺の内側が肥大するのに対して、前立腺癌は前立腺の外側に発症することが多くみられます。
前立腺癌による初期症状はまったくありません。また多くの他の癌と同じで、癌の原因は不明ですが、男性ホルモンが関与していることは間違いありません。
前立腺癌の好発年齢は60歳代に始まり、高齢になるほど増加します。早期診断は血中前立腺特異抗原(PSA)を測定することです。前立腺癌の特徴は、高齢者(65歳以上)に多いこと、一般的に進行速度が遅いこと、進行癌でも確立した治療方法があること、など他の分野の癌にない特徴があります。
前立腺癌の治療は、手術療法、放射線療法、内分泌療法(わかりやすく言えば女性ホルモンを注射・内服)などがあります。
 

症状

  • ①急性細菌性前立腺炎
  • ・発熱、寒気、排尿痛、頻尿、膿尿を認めます。
  • ②慢性細菌性前立腺炎
  • ・急性症と異なり発熱はなく、排尿痛も軽度。下腹部不快感や会陰部(陰のうと肛門の間)の鈍痛・重苦しい感じがあります。
  • ③慢性骨盤内疼痛症候群
  • ・炎症の状態(白血球の存在)が明らかで、クラミジアやマイコプラズマなどの感染の可能性があります。
  • ・炎症がなくても前立腺炎に類似した症状を自覚する病態です。原因がわからず、精神的要因が影響していると言われています。
  • ④無症候性炎症性前立腺炎
  • ・前立腺に炎症があっても、全く自覚症状がありません。

 
前立腺炎は、細菌が原因となるものとそうでないものに大きく分けられ、20歳〜40歳が好発年齢です。細菌性のものは、急性症と慢性症にわけられ、原因菌の大部分は大腸菌やブドウ球菌です。前立腺への感染経路は尿道が一般的であり、時に性行為後クラミジア感染症などによる前立腺炎がみられます。

ED

EDとは勃起不全のことです。詳細はこちら

女性に多い疾患

尿失禁とは、尿が自分の意志とは無関係に漏れる状態です。下着がぬれるため、尿臭など社会的、衛生的に問題となります。
尿失禁は ①腹圧性尿失禁 ②切迫性尿失禁 ③混合性尿失禁 ④溢流性尿失禁 ⑤機能性尿失禁、に分類されます。
①の腹圧性尿失禁とは、咳、くしゃみ、笑う、重いものを持つ、急に立ち上がる、などの腹圧が急にかかる動作によって生じる尿漏れで、多くは膀胱の出口の尿道に問題があり、子どもを産んだ経験のある中高年の女性に多く見られます。
②の切迫性尿失禁は、突然強烈な尿意を感じ(尿意切迫感)、トイレに行く途中で排尿するのが間に合わずに尿が漏れる状態で、多くは膀胱に問題があるために生じます。男女とも加齢に伴って発生頻度は増加します。
①と②を合併したものが③の混合性尿失禁で、腹圧性尿失禁の女性の約30%は切迫性尿失禁を合併すると言われています。
④の溢流性尿失禁は、膀胱に貯まった尿を出し切ることが出来ず、たらたらと漏れてくる尿失禁で、前立腺肥大症による残尿の増加、糖尿病などによる膀胱支配神経の障害などが原因となります。
⑤の機能性尿失禁とは、歩行障害などでトイレまで間に合わない、または認知症でトイレの場所がわからない、などで生じる尿漏れの状態です。
治療は、①行動療法として、水分やカフェイン接種を控える生活指導や、少しずつ排尿間隔を延長することにより膀胱容量を多くする膀胱訓練、が有効です。
②膀胱の収縮を抑える薬を内服する薬物用法では、現在様々なお薬が開発され、尿失禁が劇的に改善するようになりました。
腹圧性尿失禁は咳、くしゃみ、急に立ち上がる、などの腹圧が急にかかる動作によって生じる尿漏れで、多くは膀胱の出口の尿道に問題があり、子どもを産んだ経験のある中高年の女性に多く見られます。
治療は切迫性尿失禁と重なる部分がありますが、重症の場合は手術が必要となることもあります。
尿漏れは、いつ頃から、どのような時に、どのくらい漏れるのかを十分把握し、どの尿失禁の分類に当てはまるのかを正しく診断できれば十分コントロール可能です。
生活の質を良くするため、恥ずかしがらずに医療機関を受診することをお勧めします。

症状

  • 急にトイレに行きたくなり、間に合わないかもとヒヤヒヤする
  • 家事や電話中にすぐトイレに行きたくなる
  • 夜、何度もトイレに起きてよく眠れない
  • 尿がもれて恥ずかしい思いをした
  • 長時間の外出を避けている
  • トイレが気になって旅行を楽しめない

 
過活動膀胱の症状は、尿意切迫感=我慢できない強い尿意、を感じることが大前提の症状症候群で、図のように、通常は頻尿と夜間頻尿を伴い、尿漏れがある場合とない場合があります。いずれにせよ、突然我慢できない尿意を感じるため、日常生活に支障が生じます。
性別、年齢、原因疾患により治療方法はやや異なりますが、生活習慣と過活動膀胱は関係があるとされ、①肥満の改善 ②運動療法 ③食事療法 ④便秘改善 ⑤過度のカフェイン、アルコール、炭酸飲料の摂取を避ける ⑥長時間の座位を避ける、ことなどにより症状の改善が期待できます。
生活習慣の改善と同時に、症状に応じた内服治療を行えば、さらに日常生活の苦痛も軽減されます。OABの治療薬には1)抗コリン剤 2)β3作動薬の2種類があります。
抗コリン剤は膀胱の異常な収縮を抑える働きがあり、β3作動薬は膀胱の筋肉を緩めます。症状のある方はぜひ当院にご相談ください。
 

 

尿道から細菌が入って、膀胱に炎症が起こる病気です。頻尿、排尿時痛を伴います。
排尿回数が増え、排尿時に残った感じや痛みがあれば、単純性の細菌性膀胱炎を疑います。
単純性とは、膀胱炎を引き起こすほかの泌尿器科的病気を合併していないということです。細菌の多くは大腸菌によることが大半です。女性は外陰部の解剖学的特徴から、尿道周囲の細菌が膀胱内に入りやすく、男性に比べて膀胱炎になりやすいのです。
膀胱炎症状があるときは、外陰部を清潔に保ち水分を多く取り、排尿を我慢しないことが大切です。そして早めに受診してください。
抗生剤を5日位飲むとほぼ治ります。膀胱炎を繰り返す場合ですが、これは膀胱にできた結石、先天性奇形、腫瘍など他の泌尿器科的病気を合併していることがあり、専門医による検査が必要となります。また、排尿したいという感覚は緊張状態など気持ちの持ち方で変化を受けやすく、膀胱炎と同様の症状にもかかわらず膀胱炎ではない場合もあります。これは神経性頻尿と呼び精神的に緊張状態が続いた状態です。